フラット35の方が約123万円もお得になるケースも

モデルケース②
・現在36歳、定年は65歳。定年時に残っているローンは退職金で一括返済する
・借入金額4500万円、35年、元利均等返済、ボーナス払いなし
・政策金利が2%に上がっていくと想定
・変動金利:当初2年1.60%、残り33年2.60%(政策金利2%想定)
・固定金利:「フラット35アルヒ保証型(子育てプラス8ポイント)」団信不加入、当初10年1.85%、残り25年2.85%

【図表】モデルケース②
筆者作成

当初の毎月返済額では変動金利の方が低く見えますが、金利上昇後は返済額の差はほとんどありません。

また、金利上昇後の変動金利の毎月返済額16万2050円は、フラット35の当初10年の毎月返済額14万5628円より2.2万円も多くなっています。

この差がものをいい、総返済額では変動金利が約6781万円、フラット35が約6659万円と、フラット35の方が約123万円少なくなっています。

「子育てプラス」で金利が1%も下がる

また、フラット35保証型で団信を抜くことで、全期間の金利を0.28%引き下げられるのも大きいです。

団信不加入とする代わりに、別途生命保険に加入することを想定していますが、年齢が若い場合は毎月3000円前後の負担で加入できるため、保険料込みで考えるとフラット35にうま味が出てくるのです。

さらにフラット35には、子どもの数や住宅性能、維持保全、エリアなどに応じて、当初期間の金利を最大1%引き下げる「子育てプラス」があります。

フラット35の表面金利が3.14%でも、「子育てプラス」で1%の引き下げを受けられれば、当初期間の金利は2.14%になります。

このように、金利条件とシナリオによっては、フラット35の方が低くなる局面もあり得るのです。こうなると、フラット35の魅力ががぜん増してきます。当初期間は変動金利並み、または変動金利以下で借りられる上、その後の金利上昇リスクを遮断できるわけです。