脳科学者の黒川伊保子先生が、脳の成長ステージに合わせた「親子の関わり方」について教えます。
Q.「抱き癖」ってダメなんですか?
「抱き癖」とは、戦後、アメリカの合理的な子育て論に触発されて流行った昭和の概念です。泣いても抱かなければ、子どもが諦めて泣かないようになる。はた目には自立心が養われたように見えます。
一方で、赤ちゃんにとって泣くことは、唯一のコミュニケーションの手段。周囲が反応してくれることで、親や社会との絆が生まれます。諦めと自立心、依存と絆は、脳の機能からいえばボーダーレス。そのバランスは、社会によって違うし、人によってもそれぞれ。私は、親がしたいようにするのが一番だと思います。抱きたければ、心おきなくどうぞ。
ただし、“ あやしすぎ” は考えもの。赤ちゃんは、理由もなく、ストレス解消で泣くことも。そのときは、抱いて揺らしながら、そっと見守って。大人がイライラしているときと一緒です。無視しないでほしいけど、そっとしておいてもほしいでしょう?
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。



