脳科学者の中野信子先生が「怒りと上手に付き合う」ための親子トレーニングを教えます。
カラオケで大きな声を出す
怒りは「抑える」だけではいけません。内側に閉じ込めてしまうと、別の形で噴き出したり、自分を傷つける方向に向かってしまったりすることもありますので、正しく安全に表に出すことも必要です。
そこでおすすめしたいのが、大きな声を出すこと。たとえば、カラオケで思いきり歌う、山や海で大声を出す、広い場所で声を張り上げてみる。こうした体験は、「強い感情を外に出してもいい」という感覚を、体で覚えるきっかけになります。
子どもたちは、学校では「静かにしなさい」と言われ、遊びも室内でのゲームが中心、都会の子は家の近所でも大声を出す機会がほとんどありませんから、いざというとき、大きな声を出すための訓練にもなります。
また、大きな声を出すことは、不安や恐怖に関わる部位である「扁桃体」の機能を抑えるため、穏やかな精神状態を保つことにも有効です。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。



