脳科学者の中野信子先生が「怒りと上手に付き合う」ための親子トレーニングを教えます。
一緒に深呼吸する
強い怒りや不安を感じたとき、人は頭で考えるより先に体が反応します。思わず手が出そうになる、胸がドキドキする、これは自律神経が一気に働いているサインです。自律神経は、自分の意思とは関係なく体の働きをコントロールしているため、体の反応を自ら抑えることはできません。
そこで効果的なのが「呼吸」です。呼吸は、自分の意思で整えられる数少ない体の働きの一つです。「深く吸って、ゆっくり吐き出す」、いわゆる深呼吸をすると、体が落ち着き、そして気持ちが落ち着きます。家の中で子どもが怒り出したら、親子で一緒に深呼吸を数回、繰り返しましょう。「今は体がびっくりしているだけだよ」と声を添えてやると、子どもは自分の状態を客観的に見ることができるようになります。感情を抑え込むのではなく、落ち着かせ方を体で覚えるのです。家の外で怒りを感じたときにも、自然とできるようになるといいですね。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。


