「怒り」は、人間にとって自らを守るための大切な感情の一つ。ただし、怒りにまかせてばかりでは、人生台無しにも。親子トレーニングで、上手にコントロールできるようになりましょう。
トレーニングによって身につけられる
イライラや不快といった気持ちは、脳のやや深部にある「大脳辺縁系」という部分が担当しています。この部分は、好き嫌いや恐怖という原始的な感情もコントロールしているため「哺乳類脳」とも呼ばれます。不快な現状を変えるために、瞬時に強い衝動を促すのが「怒り」の正体です。
つまり「怒り」は、自分の身を守るために発動されるものですが、場合によっては人を傷つけることにもなります。大人でも、怒りによって人生を台無しにしてしまう人は少なくありません。まして、理性をつかさどる前頭前野が十分に発達していない子どもにとっては、怒りをコントロールすることは至難のワザでしょう。
本来、怒りは時間がたつと自然に消えていくものということも覚えておくといいでしょう。6秒たつとピークは過ぎるともいわれています。もしできるなら、心の中で「1、2、3……」と6まで数えてみるのもいいですね。
だからといって、抑え込むだけでは十分とは言えません。理不尽なことに声を上げるべきとき、危険な目に遭っているときには、怒りを上手に使うことも大切です。
トレーニングによって、「怒りの抑え方」「気持ちの伝え方」を身につけることは可能です。日常の親子の関わりの中で身につけることもできます。家庭で無理なく取り入れられる、怒りと上手に付き合うための親子トレーニングを紹介します。
※本稿は、『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したものです。



