子どものお弁当に冷凍食品を入れるのは手抜きなのか。冷凍食品ジャーナリストの山本純子さんは「冷凍食品は普通の食品以上に素晴らしい特長がある。私の娘は、毎日、冷凍食品を使用したお弁当を持っていきましたが、親の愛を疑うことなく、すくすくと育って健康。旅行のために強引に1日休ませた以外は、皆勤賞でした」という――。
スーパーの冷凍食品売り場
写真=iStock.com/fadfebrian
※写真はイメージです

今から夏休みのお弁当作りが怖い

最近、子育て真っ最中の女性たちとお話しした際、「春休みの学童のお弁当作りが本当に大変で……」との声を聞きました。

「朝5時起きでお弁当を作る日々が本当に大変で、今から夏休みが怖い」というような声や「休み中の栄養が気になって、なるべく冷凍食品は避けて手作りしたいけど大変で」というような声がありました。

あれ、「幼稚園のお弁当に冷凍食品使用禁止」が話題になったのは10年くらいも前のこと。まだ冷凍食品に対してそんなネガティブな感情や批判があって、禁止している園があるのかしらと思い、AIに聞いてみました。

1行目の結果は、「お弁当に冷凍食品の使用を禁止、または『手作り』を推奨する幼稚園・保育園は少数ながら実在します。」でした。

実際に、いくつかの幼稚園のホームページを覗いてみると、「手作りのお弁当をお願いします」との記載がありました。

仕事はAIを積極的に活用して効率的にこなすように、という指令を社員に出す企業がどんどん増えているこの令和の時代に、調理時間を短縮できて、便利で良質な冷凍食品をお弁当や料理に使うことを良しとしない方々が「少数ながら」いるようです。

筆者おすすめアイテムを詰めたお弁当写真
筆者撮影
筆者おすすめアイテムを詰めたお弁当写真

冷凍食品で育った私の娘

なぜ、冷凍食品を使うことが否定的にとらえられるのでしょう。

「冷凍食品を使う」の反対語は、「愛情をもった手作り」のようです。私個人の話で恐縮ですが、わが娘は幼稚園と中高生時代に毎日、冷凍食品を使用したお弁当を持っていきました。自然解凍OKの商品が出てきた1999年以降は特に、メーカーのバラエティに富んだアイテムの開発が進んで、ますます活用することになりました。

娘はもう30代なので遠い昔の話。そんなことから、「冷凍食品で育った娘」などと言われていましたが、親の愛を疑うことなく、すくすくと育って健康。旅行のために強引に1日休ませた以外は、皆勤賞でした。

手作り=愛情、という昭和時代に流行った価値観は、ノスタルジックでほっこりしますね。一度娘に聞いてみたこともありましたが、「おいしければ良い」との答えでした。合理的な現代人ですね。

私自身、職業柄冷凍食品をよく食べますが、料理をしないわけではなく、冷凍食品、冷凍野菜、また、冷凍の肉やミンチ、魚介製品など(生協の商品ですと一般的です)は、調理のための選択肢のひとつ、普通の食材だと考えています。しかも、家庭の台所よりかなり衛生的な環境で製造されていることを知っています。そして栄養価の保持についても優れていることも。

冷凍食品に対して否定的に考える方は、冷凍食品は良くないもの、と誤解している場合がほとんどではないでしょうか。