「寿司ロボット」で進んだ“大衆化”

寿司は日本食の代表といえる存在だが、ひところは“高級な食べもの”の代表格でもあった。家族そろって寿司屋にでかけるなど、庶民には縁遠いことでしかなかったのだ。それが現在、もちろん高級寿司店もあるが、家族で美味しく回転寿司にでかけて腹いっぱい食べるのは“普通の光景”になっている。寿司が大衆化しているわけだ。

寿司の大衆化を創業者が模索しはじめたのは、大阪万博(万国博覧会)が開催された1970年だったという。この年は「外食元年」と呼ばれ、海外の食文化が一気に流入してきた。この年にドムドムバーガーが東京・町田市に1号店をオープンし、翌年には日本マクドナルドの1号店が東京・銀座の三越に誕生した。日本初のファミリーレストランが登場したのも1970年で、「すかいらーく国立店」が1号店である。

鈴茂器工の本社で取材に応じる谷口社長
撮影=プレジデントオンライン編集部
鈴茂器工の本社で取材に応じる谷口社長

「気楽に食べられるものが普及し、家族で安く食べられる店舗が広がっていくと、創業者は感じました。その流れに寿司を乗せようと考えたのです」と、谷口社長。