「本選考を受けてくれなくなった」

その一方で「インターンシップの目的が新卒採用の母集団形成のために行っている企業が多いなかで、なかなか採用につながっていない企業も多い」と語る。

「学生さんにどういう会社のインターンシップを受けるのかを聞くと、入りたい会社と答える一方で『経験が積める会社です。別に入りたい会社というわけではありません』と言う人も多い。企業からすると、学生にビジネス経験を積ませても、結局、他の会社に行ってしまったというケースもあり、実際に採用した人の中でインターンシップの経験者はごくわずかだったという企業も少なくない」(根本氏)という。

優秀な学生を囲い込むためにインターンシップを実施しても選考に結びつかないという矛盾も生まれている。最近ではインターンシップを廃止する動きも出でいる。

三菱地所は2027年卒の学生を対象に大学3年時のインターンシップを廃止した。その理由について同社は「インターン選考が実質的な選考という印象を持たれ、インターンで落選した学生が本選考を受けてくれなくなった」とし、「学業や課外活動に尽力した就活生よりも、早期に準備できた人が優遇されやすい」ことを懸念した、と報じられている(「日本経済新聞」2026年6月2日朝刊)。

現在のインターンシップは、学生と企業のマッチング度を高める効果が薄く、早期離職の防止につながっていないばかりか、採用にも結びつかないという弊害すらもたらしている。

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