現代にもつながる“岡山人の本質”

筆者は以前、著書『おもしろ県民論 岡山はすごいんじゃ!』(マイクロマガジン社、2022年)の中で、名誉とお金が大好きで、すぐ裏切り、他人を小馬鹿にして、人と違うことをするのに血道をあげた数多くの岡山人たちを取り上げたことがある。同県人からも「その通りだ」とおおむね好評だったから、これは偏見ではなく実態だと思っている。

直家の行動原理は、現代にもつながる岡山人の本質の体現である。筆者自身、同じ岡山人として、聖人君子よりは、そうした泥にまみれた奇人変人のほうが親近感を覚えるのである。

ゆえに、直家の大河ドラマが実現するならば、下手に新解釈をするよりも「ありゃ、あほうじゃ」とか敵を小馬鹿にしながら謀殺していくほうが、岡山人にはバカウケすると思っている。

そんな直家にとって、病床に伏しながら調略を仕掛けてくる天才軍師を「ほんま、あんごうじゃ、なにが今孔明なら、ちばけるな」と、手玉に取ることなどは、容易だったのだ。

紙本着色竹中重治像
紙本着色竹中重治像(写真=岐阜県竹中重時氏旧蔵/PD US expired/Wikimedia Commons
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