「丁寧さ」とは何か

こういった他者への配慮について考え、「ポライトネス(丁寧さ)の原理」を提唱したのがジェフリー・リーチです。彼は、グライスの4原則では足りない部分を補おうとして、「相手にとって好ましくないと考えられることはできるだけ小さく表現し、好ましいと考えられることはできるだけ大きく表現せよ」という原理を提唱しました。

【図表1】リーチが提唱した「丁寧さの原理」
出典=尾谷昌則『その言葉の本当の思惑を見抜く 言語学』(サンマーク出版)

ここでいう「大きく表現する」とは直接的にハッキリと述べること、「小さく表現する」とは遠回しにやんわりと述べることです。裏を返せば、相手が遠回しな言い方をしているときは、こちらにとって好ましくないことを伝えようとしている思惑がある、ということになります。

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