丁寧に会話する重要性
問題は、いくら真実であるとはいえ、「イヤです」という明確な拒否姿勢を見せている点です。こうもストレートに本音を述べてしまっては、会話自体は成立しても、人間関係は破綻するでしょう。グライスが考えた4つの原則は、会話という情報のやりとりを破綻なくスムーズに成立させるために必要な原則です。
しかし、それさえ守っていれば対話、つまり会話をとおして共通理解を深めることまでうまくいくとは限りません。このような場面であれば、真実を述べること(=質の原則)を多少犠牲にしてでも、人間関係に摩擦が生じないような、丁寧な言い方を選ぶ必要があります。
実は、グライス自身も4つの原則とは別に「丁寧にせよ(Be polite.)」という社会的性質に基づく原則を立てることも考えられると認めています。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能

