「織田vs.毛利」最前線の城の実態

秀吉は何をしでかしてしまったのか。本題に入る前に、上月城がどんな城だったのかを見ておきたい。出雲街道沿い、播磨・美作みまさか国(岡山県)境近くの「境目さかいめの城」のひとつ。佐用川を見下ろす、比高110mの小山に築かれた山城だ。

麓から見た上月城
撮影=今泉慎一(風来堂)
麓から見た上月城

縄張図の通り、東西に伸びる一本の尾根に曲輪が並ぶだけの比較的シンプルな縄張りだ。ただし城下の眺望は悪くない。東から西へ、城内をたどってみよう。

上月城の縄張図
撮影=今泉慎一(風来堂)
上月城の縄張図(現地案内板より)
城の東端からの眺望
撮影=今泉慎一(風来堂)
城の東端、休郭からの眺望