防御に気合いを入れた部分も

いくつかの曲輪を経て、城の西端にたどり着くと、なかなかの落差の切岸(人工的に削って角度をつけた崖)。その直下には二重堀切も切られている。この部分だけは相当、気合の入った山城という印象を受ける。

二重堀切
撮影=今泉慎一(風来堂)
二重堀切を城内側から見下ろす
一つ目の堀切
撮影=今泉慎一(風来堂)
ひとつ目の堀切の方が遺構は明確
切岸の落差
撮影=今泉慎一(風来堂)
切岸。落差は10m以上はありそう

非戦闘員の女も磔、子供は串刺し

上月城の主郭には三つの墓石が立っている。尼子勝久や山中鹿之介のものかと思いきや、そうではない。

主郭に並ぶ墓石
撮影=今泉慎一(風来堂)
主郭に並ぶ墓石

中央の一回り大きな石には、「赤松蔵人大輔正範君之碑」の文字。この赤松正範こそが、「第一次上月城の合戦」での上月城の守将。秀吉と争った人物だ。秀吉の戦後処理での判断ミスとは、この正範にまつわるものだった。