「豊臣兄弟!」(NHK)では信長(小栗旬)が安土城を完成させ、祝宴が開かれる。安土城とその周辺の城を取材した今泉慎一さんは「安土城といえば“天主”と“総石垣”が画期的だったが、そのどちらにも手本となる先行モデルがあった」という――。
安土城の象徴「天主」「総石垣」
第18回:観音寺城(滋賀県近江八幡市)
1579(天正7)年5月、3年の月日を経てついに安土城(図表1①滋賀県近江八幡市安土町下豊浦)が完成。大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK)第25話でも壮麗な天主が登場するようだ。
まさに天下人、新時代のリーダーにふさわしい城だったはずだ。この城、天主とともにもうひとつの大きな特徴が「総石垣」だ。全山を埋め尽くすような石垣の見応えは、信長の権威を象徴している。
安土城は革命児・信長らしい斬新な城だということは間違いない。だが歴史好きの人なら、実はその先行モデルがあった、ということは知っているかもしれない。天主については、松永久秀の信貴山城(奈良県平群町信貴山)や多聞城(奈良県奈良市法蓮町1416-1)の四重の櫓を参考にしたといわれる。
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では、もうひとつの総石垣のモデルは……というと、実は安土城から峰続きの山城にあった。観音寺城(図表1②滋賀県近江八幡市安土町石寺)だ。




