業態ごとに明暗は分かれましたが、寿司業界全体として見れば致命的な打撃とまではならなかった。これは、どこかが落ち込んでも、別のどこかが機能するという構造になっているからです。
「寿司」という食が持つ多面性
現在の寿司業界は、扱うネタの多様性によってリスク分散も図られ、さらに取りにいく顧客ニーズも業態ごとに分散されています。
高級寿司、回転寿司、持ち帰り寿司、デリバリー寿司は、それぞれ異なる景気変動の影響を受けながらも、全体としては寿司という市場を押し広げています。寿司業界は一枚岩ではありません。しかしその分、しなやかで強い産業でもあるのです。
今、日本の寿司業界で起きていることとは、衰退でも単純な成長でもありません。寿司という食が持つ多面性を背景に、役割を分け合いながら拡張を続けているのです。


