「報酬制」より「月額制」

お小遣いは、働いたら渡す報酬制などもありますが、子どもたち自身でやりくりの重要性を考えるためには月額制が向いています。

使う、貯める、やりくりするなど、自分のお金を利用して、何かを体験する。そして体験したこと、考えたことを家族マネー会議で報告し、いろいろなアドバイスをもらう。こうしたやりとりが「金銭教育」の一環になると、私たちは考えます(図表3参照)。

〈関口の見方〉なぜお金の隠し事をしないのか

私たち夫婦は昔から「お金の隠し事はしない」という方針で暮らしています。若い頃、夫の転職で収入が不安定になった時期があり、少ないお金を有効に使うためにはどの支出を優先するべきかを、ふたりで考え始めたことがきっかけです。

書影
横山光昭・関口博美『おふたりさまの老後資金は「これ」で増やす』(小学館)

当時から夫は、家計相談のようなマネー関連の仕事が多かったのですが、私は看護師として多忙な日々を過ごし、さほど「家計管理がしっかりした家庭」というわけではありませんでした。

その後、子どもができ、「今月は食費が多かった」「日用品を買いだめしすぎ」「この飲み会は本当に必要だった?」などと、お金の使い方について話し合うようになります。長女が小学3年生になった頃、「家族マネー会議」を催すようになるのですが、長女が「保険って何? どうして何万円も払うの?」などと、お金に関心を持ち始めたことがきっかけでした。

日本の教育現場でも、子どもたちがお金や資産運用について学ぶ機会は増えました。ですが、欧米などに比べるとまだまだ物足りません。スマホの買い替えや旅行のプランを立てるとき、あるいは「ふるさと納税」の寄付先を決めるときなど、「お金を使うイベント」がある機会に、皆さんも「家族マネー会議」を催してみてはいかがでしょうか。

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