300億円――都心に立つタワマン最上階の額だ。一体、誰が買うのか。吉松こころさんが取材を続ける原動力は、誰もが抱く疑問だった。

吉松こころさん
ジャーナリスト。「週刊全国賃貸住宅新聞」に約12年間勤め、2014年に退職。15年に株式会社Hello Newsを設立し、不動産や建設の世界で生きる人々を取材している。

「『外国人が不動産を買い漁っている』という話は報道で知っていましたが、どこの国の、どんな人が買っているのか見えなかった。不動産にかかわってきたからこそ、知りたかったのです」

東京、ニセコ、熊本、香港、ロンドン……。本書は、不動産バブルの現場を歩き、誰が、どんな情報や資金をもとに不動産を売買しているのかを追うルポルタージュだ。

(インタビュー・文=山川 徹 撮影=小西範和)
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