日本語問題を解消した「タッチパネル」

「夜番で長年働いてくれていた外国人女性のフレンド社員が、2010年(平成22年)頃、何もいわずにさっと辞めてしまったんです。『いつもありがとう』と感謝の言葉を伝えることもできないうちに、辞められてしまって、非常に悲しい思いをしました。

神田正『日高屋 10人中6人に美味しいといわれたい』(日本実業出版社)
神田正『日高屋 10人中6人に美味しいといわれたい』(日本実業出版社)

それで、そんな風に辞められてしまう前に、『フレンド社員感謝の集い』を開こうと決めたのです。その前身の従業員交流会を開催したのが2011年(平成23年)のことでした。

最初は参加者もそんなに多くなかったのですが、ホテルの宴会場を借りてやっていたら、だんだん参加者が増えてきて、今では年間5~6回開催しています。コロナ禍では中断しましたが、従業員の福利厚生として実施しています」(神田)

日本語がまだ充分に話せない外国人雇用に、画期的なオーダーシステムの「タッチパネル」が効果的だった。

タッチパネル式オーダーシステムの導入は「日本語問題の解消」になった。注文をとったり、日本語の会話に困ることがなくなり、外国人フレンド社員だけで運営できる店も増えた。

日高屋では中期経営計画で2028年(令和10年)2月期までにタッチパネル式オーダーシステムを全店に導入する予定だ。

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