関連付けができれば「ひらめき」が生まれる
脳のデータベースの情報が蓄積されていくと、それぞれが関連付けられて新たにわかることがあります。それが「ひらめき」です。
新聞の大きな記事を読むことで、脳のデータベースの中に必要な情報が蓄積されていき、それが、他のインプットを得た時に、新たな考え方・発想に直結するのです。蓄積した情報なしに、そのアイデアは一生出てこなかったかもしれません。
例えば、高市早苗首相が積極財政を行うということと日本の財政状況が極めて悪いということの双方を知っていれば、「長期金利が上がる」ということは容易に想像できます。関連付けです。
トランプ大統領の施策によりEVが売れなくなりました。前バイデン政権下で実施されていた最大7500ドルのEV購入税額控除が2025年10月に終了し、2030年までに新車販売の半数をEVなどにするという前政権の目標を撤回する大統領令に署名したのです。
しかし、今年の11月には米国で中間選挙があります。100人の上院議員は3分の1しか改選されませんが、435人の下院議員は全員が改選です。
この2つの情報を組み合わせれば、トランプ大統領の支持が落ちれば、与党共和党は、現在は上院、下院ともに過半数を維持していますが、ひょっとしたら下院は野党民主党が過半数を獲得する可能性があり、そうしたら、EVが復活する可能性もあるとも推測できます。
こんなこともありました。日経新聞をじっくり読むのが日課の私も、すべてのニュース・事実を知っているわけではありません。以前、正月にテレビを観ていたら、あまり馴染みのないケミカル系の素材メーカーのスポットCMが頻繁に流れていました。
「お正月のCM料はけっこう高いのに」と思いながら、この会社の財務内容をネットで調べたら、抜群の財務安定性を持った会社でした。BtoBの会社なのに、正月にCMを出すくらいだから収益力も良く、安定しているに違いないと思い、正月休み明けにその会社の株式を購入しました。1年ほどたった今では、比較的高い配当を出しながら、5割も株価が上昇しました。
こうしていろんな情報を組み合わせて、推論するのです。もちろん、はずれることもありますが、脳のデータベースは確実に充実していきます。
電子版の読み方のコツ
日経新聞の大きな記事を読むということを説明してきましたが、最近は電子版を中心に読む方も増えています。この時にも読むコツがあります。
電子版を開くと、下に「朝刊・夕刊」というタブがあります。それを押すと、朝刊や夕刊の内容が現れます。上に「1面」「総合・政治」「総合・経済」「国際」……といったタブが現れますが、それを左から順番に押していくのです。
そこでそれぞれの面で1番上に出てくるのが、紙の新聞にある大きな記事です。たいていは写真が付いています。その記事の最初の2、3段落だけでもいいので読みます。各面の一番上の記事を順番に読むことで、その日の大きなニュースを簡単に網羅的に知ることができます。慣れれば10分もあればできます。
余談ですが、電子版の記事には「Think」と言って、コメンテーターがコメントしている記事があります。そのコメントも参考になることも少なくないのでちらっと見てください(私もコメンテーターのひとりです)。

