「7‐ELEVEn」の最後の「n」は小文字

新聞を読む際に重要になるのが「関心」というのがキーワードです。拙著『ビジネスマンのための「発見力」養成講座(小宮一慶の養成講座)』(ディスカヴァー携書)は20万部を超えるベストセラーとなり、好評をいただきましたが、その本の冒頭に「7‐ELEVEn」の最後の「n」が小文字なのを知っていますか、と読者に問いかけました。

じつはこれ、多くの方が気づいていないのです。店頭であのロゴを何千何万回と見ているはずなのに、見えないものは見えないのです。

日常で目にするものの中の小さな差異に気づけるか気づけないか。この習慣が積み重なるといずれ大きな差になります。新聞にもしばしば登場する以下のような会社名の表記でも、間違わずにちゃんと書けるか否か。とりわけ新人社員の方は知らないと恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。

【間違いやすい会社名の表記の例】
・キャノン× キヤノン○
・ブリジストン× ブリヂストン○
・富士フィルム× 富士フイルム○
・キューピー× キユーピー○
・ビッグカメラ× ビックカメラ○

【図表1】間違いやすい社名表記の事例

なぜ「N」→「n」、「ャ」→「ヤ」なのか

ちなみに、なぜ「キャノン」ではなく「キヤノン」かというと、同社HPによれば「全体の見た目の文字のバランスを考え、きれいに見えるようにしたから。『キャノン』では、『ャ』の上に空白ができてしまい、穴が空いたように感じてしまうので、それを避けた」ということです。

「7‐ELEVEn」は、氷小売などをするアメリカのサウスランド・アイス社(テキサス州・1927年設立)が前身で、1946年にデイリー食品も扱う「セブン‐イレブン」という店名となり、1974年に日本に第1号店をオープンしました。その際、日本でも、最後が「n」になっているアメリカのセブン‐イレブンと同じロゴを使用しました。

以前、プレジデントオンライン編集部で同社広報部に聞いたところによれば、「なぜ、小文字なのかは実はよくわかっていません。おそらくデザイン性を考慮したものではないかと言われています」とのことでした。

かちっとした印象の「N」より、まんまるな「n」のほうが消費者にフレンドリーな印象を与えるからといった説もあるようです。

以上のような豆知識を知らなかった人も、今日からは見えるはずです。なぜなら、「関心」を持ったからです。「へえ、そうなのか、知らなかった」と。

新聞を読むということは、つまり、そういう発見をして「関心」を抱くということです。新聞の大きな記事をリード文や数段落だけでも読み続けることにより、関心の幅が広がる。そうすれば、「関心のフック」というものが生まれ、どんどん自身の脳のデータベースに情報が蓄積されていきます。