長引く不況の影響で、「地元・国立・安全」志向が一段と進んだ大学入試。東大合格は中高一貫伝統校の復活が鮮明になってきた。波乱模様の全国実力校の動向を探った。

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「地元・国立・安全」志向へ

2011年の入試は、3年ぶりにセンター試験の平均点がアップすることから始まった。この結果、受験生は強気になり、人気の高い国公立大の志願者が3%増となった。一方、私立大は10年とほぼ同じ志願者数に落ち着いた。

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東大の20年ランキング[1991年]

最近の入試では、長引く不況の影響から、現役で大学に進学する傾向が強く、安全、確実に合格できる志望校選びが主流だ。そのため、難関上位大の志願者が減る傾向にある。受験料節約の点からも、かつてあった記念受験のような無謀な挑戦が減り、模試での合格可能性が高いところ中心の受験だ。さらに、自宅から通える大学を中心に受験する地元志向も顕著になってきた。ただ、2011年は強気になった受験生が、国公立大前期でチャレンジ、後期は手堅く受ける傾向が強くなった。東大は前期で志願者が10年より340人増の9779人と人気を集め、第1段階選抜不合格者は1000人を超えた。