伝説のエンジニアが創業したTSMC
この水平分業は、長らくWin-Winの関係でした。アメリカが設計に、台湾は製造に集中し、日蘭がそれを支える。各国が得意分野に特化することで「ムーアの法則」に沿った驚異的な進化と低コスト化を実現してきたのです。
この水平分業体制の核となったのが、台湾のTSMCです。その創業者こそ、フェアチャイルドやTI(テキサス・インスツルメンツ)で活躍した伝説のエンジニア、モリス・チャン(張忠謀)です。
1980年代半ば、台湾政府に招かれた彼は、ある画期的なビジネスモデルを考案します。それがファウンドリ、すなわち「製造専門の会社」です。
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