意見を求められたとき、適切に伝えるにはどうすればいいか。Metagram代表取締役の髙野雄一さんは「感想と意見は、頭のなかに構造がないと、簡単に混ざってしまう。意見を出すためには、2本の線を頭のなかに引くといい」という――。

※本稿は、髙野雄一『話のうまい人は頭のなかで「見えない図」を描いている』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

会議で話す若いビジネスパーソン
写真=iStock.com/maroke
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感想ではなく意見は言うなら構造を知る

ある日、遠藤先輩から社内チャットでとある記事が送られてきました。

〈最近の若手向けビジネス研修のトレンド〉という内容です。

遠藤先輩は「一言でいいから、意見が欲しい」とメッセージを添えていました。

私は記事を読み、すぐに返信しました。

「とても参考になりました。最近の研修ってユニークですね」

しかし数分後、先輩から返ってきたチャットは、

「うん。で?」

そこで、やっと私はハッとしました。

私のコメントは、あくまで感想でしかない。

遠藤先輩が欲しかったのは、感想ではなく意見なのだと。

感想と意見は、似ているようで、まったく別のものです。

しかし、頭のなかに構造がないと、この2つは簡単に混ざってしまいます。

なぜなら、感想のほうが圧倒的に出しやすいからです。

「面白かった」
「勉強になった」
「すごいと思いました」

これらの感想は、記事を読んだ瞬間に自然と浮かびます。

一方、意見はそう簡単には出てきません。

意見を出すためには、「何をもとに、どう考えたのか」という「事実」が必要になるからです。