受ける基準をつくるための2軸図とは

受ける基準がないと、その場の空気や相手の勢いに流されます。

とうとう残業のピークが近づき、体力的にも限界が迫ってきました。

そこでやっと「このままじゃヤバイ」と、思考停止していた私の頭が働き始めました。私は頭のなかでこんな2軸図を描くようになりました。

・自分にしかできない ↔ 誰でもできる
・納期が決まっている ↔ 納期が決まっていない

たったこれだけ。この2本の軸を引くだけで、仕事の構造が見えてきます。

まず、「自分にしかできない × 納期が決まっていない」

この仕事だけは、必ず受け取る。

理由はシンプルです。

これは、自分の価値を最も発揮できる仕事だからです。

次に、「自分にしかできない × 納期が決まっている」

これは余裕があるときだけ受け取る。

逆に、「誰でもできる」仕事は、基本的に受け取らない。

話がうまい人は、断る基準を図で描いている

この線引きをしただけで、断る理由が、頭のなかに用意されました。

頭のなかに見えない2軸図があると、断るときに迷いがなくなります。

書影
髙野雄一『話のうまい人は頭のなかで「見えない図」を描いている』(KADOKAWA)

「今は、自分にしかできない仕事に集中していて」
「納期の見通しが立たないので、今回は難しいです」

これらは、感情ではなく、判断です。相手も納得しやすくなります。

ビジネス書では、よく「重要度×緊急度」の2軸図が紹介されます。

確かに有名なフレームワークですが、少し抽象的すぎます。

「重要かどうか」「緊急かどうか」は、状況でいくらでも変わります。

その点、この見えない2軸図はその場で具体的に即判断できます。

断れない人は、優しすぎるわけでも、意志が弱いわけでもありません。

判断の軸を持っていないだけです。見えない2軸図を描けば、「はい」と「いいえ」が自然に分かれます。

話がうまい人は、断り方がうまい人ではありません。

断る基準を、図で描いている人なのです。

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