受ける基準をつくるための2軸図とは
受ける基準がないと、その場の空気や相手の勢いに流されます。
とうとう残業のピークが近づき、体力的にも限界が迫ってきました。
そこでやっと「このままじゃヤバイ」と、思考停止していた私の頭が働き始めました。私は頭のなかでこんな2軸図を描くようになりました。
・自分にしかできない ↔ 誰でもできる
・納期が決まっている ↔ 納期が決まっていない
たったこれだけ。この2本の軸を引くだけで、仕事の構造が見えてきます。
まず、「自分にしかできない × 納期が決まっていない」
この仕事だけは、必ず受け取る。
理由はシンプルです。
これは、自分の価値を最も発揮できる仕事だからです。
次に、「自分にしかできない × 納期が決まっている」
これは余裕があるときだけ受け取る。
逆に、「誰でもできる」仕事は、基本的に受け取らない。
話がうまい人は、断る基準を図で描いている
この線引きをしただけで、断る理由が、頭のなかに用意されました。
頭のなかに見えない2軸図があると、断るときに迷いがなくなります。
「今は、自分にしかできない仕事に集中していて」
「納期の見通しが立たないので、今回は難しいです」
これらは、感情ではなく、判断です。相手も納得しやすくなります。
ビジネス書では、よく「重要度×緊急度」の2軸図が紹介されます。
確かに有名なフレームワークですが、少し抽象的すぎます。
「重要かどうか」「緊急かどうか」は、状況でいくらでも変わります。
その点、この見えない2軸図はその場で具体的に即判断できます。
断れない人は、優しすぎるわけでも、意志が弱いわけでもありません。
判断の軸を持っていないだけです。見えない2軸図を描けば、「はい」と「いいえ」が自然に分かれます。
話がうまい人は、断り方がうまい人ではありません。
断る基準を、図で描いている人なのです。



