仕事から日常生活のルーティンまで、ありとあらゆる場面でAIを使っています。

特によく使うのが情報収集です。世界中のニュースや関心のある領域についてインプットするため、「こういう分野のニュースを拾って」と夜にAIに頼んでおきます。すると、日経新聞といった日本のメディアだけでなく、アメリカのブルームバーグ、ウォール・ストリート・ジャーナル、イギリスのBBCなど、世界中の権威あるメディアからディープリサーチした結果が翌日にはまとまっています。

新しい人に会うときも、その人自身や専門にしている分野について、ディープリサーチをかけてから臨む場合が多いです。基礎的な知識、最近の話題や課題を調べさせて、数時間勉強しておけば、対談などの役に立ちます。

日本にいると、情報のソースが偏る心配があります。そこで海外の専門家やYouTuberの中で、金融、不動産、政治など、さまざまな分野の第一人者と言われる人たちが発信している情報や意見も調べます。グーグルで検索すると、SEO対策でお金を払った人の意見が検索結果の上位に表示されやすい傾向がありますが、AIを使えば、透明性があって支持を得ている人たちの知見を得ることができるのです。

参考にしたい発信者のオウンドコンテンツがあれば、直接見にいくようにしています。または、今はYouTubeでもポッドキャストでもスクリプトが文字化しているので、それをAIに読み込ませます。1時間の動画でも文字に変換すれば5分ほどで読めるし、要約も可能です。時間があれば学習も兼ねて英語で読みますが、日本語に翻訳するのも簡単です。そのときの目的や時間次第で、臨機応変にいろいろな対応ができるのが、AIの長所です。

そして情報収集してから文章を書く際、以前はすべてタイピングだったのが、今は基本的にAIを使った音声入力になりました。執筆の仕事、メール、SNSの投稿もそうしています。

体内データを読ませて健康状態を「線」で見る

プライベートでもAIの存在は欠かせません。毎日つけている日記には、「チャットGPT(ChatGPT)」の「プロジェクト(Projects)」という機能を使っています。これは長期にわたる取り組みに関連するデータをまとめて管理できるワークスペースです。

AIにはスケジュールの振り返りを整理してもらいます。「今週はどんな1週間だったのか教えて」と質問すると、「人と会う予定が多くて、インプットが少ない週でしたね」「ちょっとメリハリをつけて、来週はこんな感じで過ごしてはどうでしょうか」などのフィードバックがもらえます。

日記はその日の出来事だけでなく、感じたことや考えたことも併せて書くようにするのがポイントです。そうすると、「生活の中に感情が発露される瞬間がある」「ストレスのたまった時期が続いている」など、AIが傾向を分析したうえで、「去年より精神が安定していますね」などと教えてくれます。AIと人間の感情は相性が悪そうに見えて、実はメンタルコーチの役割まで果たしてくれるので、自己管理に役立ちます。

私はスマートウォッチを使っており、血糖値やアルコール摂取量などのデータもAIに分析させています。健康診断や人間ドックで得られるのは「点」のデータです。それよりも毎日を繋ぐ「線」で見たほうが、健康状態を正確に把握できるのです。