正しい休み方とは何か。元マッキンゼーでOECD職員の星歩さんは「どれだけ忙しい時期でも、完全な『燃え尽き』を防ぐためには、これだけは守るという最低ラインを決めておくといい」という――。

※本稿は、星歩『世界基準の仕事術』(大和出版)の一部を再編集したものです。

スマホを見ている憂鬱な女性
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「休む=怠けること」は大間違い

「休むことに罪悪感がある」。この感覚を持つ日本人は、決して少なくありません。「周りに迷惑をかけたくないから」「自分だけ休むのは気が引けるから」と言って、有給休暇をため込んでしまう。

ようやく休みを取っても、結局、仕事用携帯を開いてメールをチェックし、緊急ではないけれど、返信してしまう。こうした光景は、もはや日本の職場では日常化しているかと思います。そしてその裏には、「休む=怠けること」という無意識の価値観が根強く存在しています。

戦後の高度経済成長期から続く日本の労働文化は、「勤勉」「努力」「責任感」という美徳の上に築かれてきました。しかし、その一方で、「仕事をしていない自分には価値がない」という思い込みを無意識のうちに植えつけてしまったのです。

仕事のメールを夜中に確認し、対応してしまうのは、「ちゃんとやっている自分」でありたいという、誠実さゆえの習慣かもしれません。けれども、その「まじめさ」が度を超えると、休んでも頭が休まらない「休み下手」の状態に陥ります。これは単なる時間管理の問題ではなく、「心のオン・オフを切り替える力」の欠如です。