深呼吸で自律神経のバランスを整える

実際にプレッシャーを感じる時の対処法としては、自律神経のバランスを整え、心身をリラックスさせる深呼吸が一番です。

名取芳彦『グズを直す本』(三笠書房)
名取芳彦『グズを直す本』(三笠書房)

私たちは気分が落ち着いている時は、呼吸が自然と深くなります。見晴らしのいい展望台に立った時や、海岸に座って眼前に広がる海原を眺めてリラックスした時を思い出していただければわかるでしょう。この心と身体の仕組みを逆手に取るのです。深呼吸をすることで、心もリラックスした状態に導かれます。

また、私は心に張りがない時に、この心と身体の反応を利用して、心に張りを取り戻します。

それは声の高さと心の関係を利用する方法です。私たちは心に張りがあると声が高くなります。

きれいな場所に行けば、普段より高い声で「きれいだ」と言いますし、おいしいものを食べても「おいしい」と声が高くなります。これを利用するのです。

心がだらけていると「おはよう」は「おぁよう」に、「森と林」は「森とぁやし」のように発音が不明瞭になりがちです。そんな時は、意識して高い声で「おはよう」「森と林」と言うと、不思議と心に張りが戻ります。

プレッシャー(圧力)を物理学では、二つの物体が接触面で互いに垂直に押し合う力と定義しています。自分が直面している物事に対して、垂直に自分が向かい合っているとプレッシャーは大きくなります。

本項でお伝えしたプレッシャーに対するいくつかの付き合い方は、この垂直にかかっている力を斜めに逃がす効果がありそうです。ぜひお試しください。

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