疲れがとれる「上手な休憩法」

「予定していたタスクが終わった!」

そんなとき、コーヒー休憩は最も手軽な気分転換といえます。

少しの休憩時間でも頭がすっきりして、その後の生産性が大きく上がることもあります。

逆に、休憩したつもりでも気分が切り替わらず、仕事のスイッチが入らないこともあります。

実はコーヒーを飲むという同じ行為でも、休み方によって効果に大きな差が生まれるのです。

よくあるのは、自動販売機で缶コーヒーを買って、デスクで飲むというスタイルです。私も会社員時代はよくそうしていました。

しかし、仕事をしていた同じ場所でコーヒーを飲んでも、環境が変わらないため気分転換にはなりづらく、結果として、休憩してもあまり疲れがとれず、その後の集中力も戻らないままになってしまうこともありました。

仮に同じ時間を使うならば、カフェに出てコーヒーを飲むほうが、気分転換をしやすいでしょう。

周囲の雰囲気に助けられて、自然と気持ちが落ち着くからです。ただし、それでも「心からリラックスした」という実感を得られるとは限りません。

あえて一杯5000円のコーヒーを飲む理由

一方で、成功している人たちは、ちょっとした休憩の取り方にもこだわります。彼らは高級ホテルのラウンジや会員制のサロンなどで、たとえば「コピ・ルアク」と呼ばれる1杯5000円以上する、希少なコーヒーを楽しみます。

缶コーヒーやチェーン店のコーヒーにはない特別な時間が、印象深い体験となって記憶に残るのです。

彼らが求めているのは、コーヒーの味だけではなく、「特別な体験」としての休憩です。非日常の空間に身を置くことで、脳がリフレッシュされます。

「いつもと違う場所で休んだ」
「特別な時間を過ごした」

という印象が残ることで、心身がしっかりと切り替わるのです。

これは「記憶に残る休み方」を意識するということです。

この方法のポイントは、脳に「休んだ」と感じさせることです。

高級ホテルのラウンジで、5000円のコーヒーを飲めといっているのではありません。非日常を演出できる小さな工夫で十分です。

新井直之『なぜかいつも上手くいく人の休みの使い方』(あさ出版)
新井直之『なぜかいつも上手くいく人の休みの使い方』(あさ出版)

たとえば、テーマ性のある喫茶店に行ってみる、特別なスイーツを味わいながら一息つく、あるいはオフィスビルの屋上で景色を眺めながら缶コーヒーを飲むなど、少しの違いでも気分転換できます。

重要なのは、いつもの延長ではない「違う場所」「違う体験」を意識的につくることです。

たった数分の休憩でも、日常とのギャップを感じられる時間にする。

それだけで、仕事に戻ったときの集中力が変わります。

休憩をどう過ごすか。その工夫が、パフォーマンスの差を生むのです。

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