仕事がデキる人は、何が違うのか。『なぜかいつも上手くいく人の休みの使い方』(あさ出版)を書いた現役執事・新井直之さんは「成果を出し続ける人は、時間の捉え方が違う。スケジュール帳への予定の入れ方や休憩を取るタイミングに、特徴が表れる」という――。(第4回)

※本稿は、新井直之『なぜかいつも上手くいく人の休みの使い方』(あさ出版)の一部を再編集したものです。

「早めの出社」ではなく「圧倒的に早く出社」

体の疲れが抜けにくい、休んでもすっきりしないという人は、朝の動き出しに解決のヒントがあるかもしれません。朝のスタートは、そのまま一日のパフォーマンスを左右するからです。

毎朝、時間ぎりぎりに出社していないでしょうか。疲れをとるためにもう少し寝ていたいと布団の中で粘り、結果として通勤ラッシュに巻き込まれ、時計を気にしながら職場に駆け込む。席に着くころには、精神的にも肉体的にもぐったりしてしまう。そんな朝の積み重ねは、疲労をためる原因になってしまいます。

東京の街の通勤者
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準備不足のまま仕事に取りかかると焦りが生じ、ミスも増えます。これでは、朝の段階で体力を使い果たしてしまい、肝心の仕事に集中できません。

1時間ほど早く出社して仕事の準備を整える人もいるでしょう。こうした姿勢は悪くありません。余裕がある分、慌ただしさは減ります。ただし、忙しい時期には、その余裕もすぐに埋まってしまいます。

そこで、一歩抜きん出る人は「早めに出社する」ではなく、「圧倒的に早く動き出す」ことを選びます。ときには朝4時に起床し、始発の電車で職場に向かう。

静かな時間で集中しやすく、段取りが完璧に

誰もいないオフィスで仕事を始めると、静かな時間の中で集中でき、段取りも完璧につけられます。通勤ラッシュを避けられるだけでなく、同僚が出社してくる頃には、すでにその日の仕事の半分が終わっている。時間的にも精神的にも余裕が生まれ、急な仕事にも落ち着いて対応できるのです。

「そんなに早起きしたら疲れるのでは」と、思う人もいるでしょう。しかし、実際に試してみると、むしろその逆です。朝を制することで、一日の流れを自分でつくれる感覚が得られます。

私自身も、予定が立て込みすぎて仕事が遅れがちなときには、あえて早朝から動き出します。前倒しすることで、再び自分のペースを取り戻せるのです。毎日、朝4時起きである必要はありません。

重要なのは、「動き出しの主導権を自分で握ること」です。ぎりぎりまで寝て慌てて出社するのではなく、自分から一日を始める。その意識が、仕事の精度にも心の余裕にもつながっていきます。

早く起きて行動を始めることは、時間を増やすという意味だけではありません。疲れをとるために布団にとどまるよりも、早朝の静けさの中で動き出すほうが、心身のバランスが整い一日が軽くなる。そうした感覚を知っている人ほど、朝を大切にしています。