「絶対に人と会わない日」を決めるのも効果的

人間の集中力がもっとも高く保てるのは、50〜90分ほどだといわれています。4〜5時間と作業を続ければ、どうしても質が落ちてしまいます。だからこそ、一日の中に小休止レベルの休憩を、あらかじめ書き込んでおく必要があります。

スケジュール帳に「休み」を入れておくことで、「ここまでは仕事を進めよう」と客観的に予定をコントロールでき、過労によるパフォーマンス低下を未然に防ぐことができるのです。

さらに、週単位・月単位でも定期的な休みを書き込む人もいます。たとえば「水曜日は絶対に人と会わない」と決めて、丸一日アポイントを入れずに一人で作業に集中する人や、連続したアポイントを避け、必ずその合間に休憩を挟むよう秘書に指示する人もいます。

また、表立って「休む」と書きにくい場合は、共有スケジューラーの書き方を工夫することも有効です。旅行を「出張」、休憩や休日を「準備」と記入するなどして、余計な詮索を避けつつ堂々と休むのです。

スケジュール帳を使って休みを「可視化」すれば、仕事と休みのバランスが取りやすくなります。自分がもっとも高いパフォーマンスを発揮できるように予定を調整する――スケジュール帳はそのためにこそあるのです。

手書きのスケジュール
写真=iStock.com/takasuu
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休憩の合図は「タスクの完了」

仕事をしているとき、そのときの気分で、ちょっとした休憩をとっていませんか。

実は、気分で休む習慣が身についてしまうと、短い休憩を繰り返しても疲れが抜けず、かえって仕事のリズムを崩してしまうことにもなりかねません。だからこそ、どのタイミングで休むかを決めることが重要なのです。

もしかしたら、「90分働いたら10分休む」というような方法を、とっている人もいるかもしれません。一概に悪いともいえませんが、集中力が高まっているときでも作業を中断してしまうリスクがあるのは確かです。せっかく思考が流れているのに、休憩によって流れを止めてしまう。それではリズムが分断され、かえって非効率になってしまいます。

実は、成果を出す人は、休み方を「気分」では決めません。「もう少しがんばろう」「この辺でやめよう」と感覚にまかせるのではなく、「ここまで仕事を終えたら一度休む」と明確に意識しています。

たとえば、「資料を一通り仕上げたら」「このメールを送ったら」「この会議の準備が終わったら」というように、タスクの完了を休憩の合図にします。

そうすることによって、無理に「休もう」としなくても、リズムが自然に生まれ、その短い一連の動作がいわば切り替えの儀式になり、自然と次の集中力を支える「間」になるのです。