時間を区切りすぎると「想定外」に弱くなる

多くの人は、「時間を管理する」ことに一生懸命なようです。仕事とプライベートをきっちり分け、休みの日には「仕事を忘れる」と決める。あるいは、スケジュール帳に予定をびっしり書き込み、分単位で動こうとする。ただ、時間を区切りすぎると、予定通りに進まないだけで焦りやストレスを感じ、むしろ心を疲弊させてしまいます。

私が見てきた成功者と呼ばれる人たちは、時間を「流れでとらえる」感覚を持っているようです。

「この時間は仕事」
「この時間は休み」

と厳密に線を引かず、仕事と休みを共存させています。

たとえば、午前中に重要な会議を終えたら、その足で静かなカフェに立ち寄り、少しだけ頭を整理する。休むことと働くことを切り離さず、ひとつの流れとして扱っているのです。

この「流れの感覚」を持つ人はとても柔軟です。予定が変わっても動揺せず、状況に合わせてペースを調整できるからです。

逆に、時間を厳密に区切って管理する人は、想定外の出来事に弱い。スケジュールが崩れるたびに焦り、気持ちの切り替えができず、結果として、「時間を支配する人」ではなく、「時間に支配される人」になってしまいます。

成果を出す人は「休みの予定」を入れている

この「流れの発想」を身につけるためには、自分の一日のリズムを知ることが大切です。

朝に思考が冴える人は午前を仕事の中心に据え、午後は整理や調整に使う。夜型の人は、午前を準備の時間にする。自分の流れを意識すると、集中力やエネルギーを無理なく使えます。

時間を「流れ」でとらえることで、人生は整います。自分の呼吸と同じように時間を扱うことで、無理のない働き方と休み方が見えてきます。そこに、疲れにくく成果を持続できる生き方のカギがあります。

「休むときは計画的に」というのは、仕事のパフォーマンスを上げるための鉄則です。成果を出す人は、相手との予定よりも先に「この時間は休む」と決めてスケジュール帳に書き込みます。休みを計画的に取ることが、仕事の質を高める秘訣だと理解しているからです。

カレンダーに赤いピンを立ててフリータイムと書いてある
写真=iStock.com/InspirationGP
成果を出す人は、相手との予定よりも先に「この時間は休む」と決めてスケジュール帳に書き込む。(※写真はイメージです)

一方で、スケジュール帳に「14時 Aさんと打ち合わせ」「19時 職場の親睦会」といった相手との予定だけを書き込む人もいます。

こうした人は「この時間、空いている?」と聞かれると、つい予定を入れてしまい、一人で集中する時間やリフレッシュの時間が圧迫されてしまいます。また、自分の仕事の予定まで書き込むタイプの人でも、スケジュール帳の余白を不安に感じて、予定を詰め込みすぎてしまうことがあります。

その結果、休みが後回しになり、パフォーマンスを落としてしまいます。