仲間と交流するスウェーデンの「FIKA」
コーヒーはパフォーマンスを高めるだけでなく、コミュニケーション・ツールとしても用いられていました。研究室には、いつも教授がいるわけではありません。ただ何時間かに一回は、コーヒーを淹れに来ます。
すると待ち構えていた学生が、すかさず教授に相談に行くということはよくありました。
他にも、大学に招待された先生の講演会の際には、部屋の後ろのテーブルに必ずコーヒーポットが置かれて、自由に飲めるようになっていました。街にも至るところにコーヒーショップがあります。
病院の食堂にも入っています。皆、大きなカップでたくさんのコーヒーを飲んでいました。サードプレイスという言葉がありますが、カフェはまさに、自宅でも職場や学校でもない第三の居場所としてなじんでいます。
「アメリカの人たちは、本当にコーヒーと一緒に生きているんだなあ」と思いました。こうした環境にいたこともあり、私もコーヒーを飲むようになりました。
だんだんとおいしさにハマって、自宅にはコーヒーミルやエスプレッソマシンを置くようにもなりました。コーヒー文化はアメリカだけにあるものではありません。
スウェーデンの「フィーカ(FIKA)」という言葉をご存じでしょうか。フィーカとはコーヒーを飲み、シナモンロールなどのお菓子を食べながら、仲間と交流すること。
一言でそれを表せる言葉があることから、それがいかに文化として定着しているかがわかります。また中国でもコーヒー文化は広がっています。
中国最大のコーヒーチェーン「瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー、Luckin Coffee)」は国内で2.9万店超を展開しています(2025年9月時点)。
ちなみに日本のスターバックスは約2000店舗(2025年9月時点)ですから、ずいぶんと多いことが想像できますよね。ただ、その日本もコーヒー文化のある国です。
国際コーヒー機関(ICO)のデータによると、日本のコーヒー消費量は、アメリカ、ブラジル、ドイツに続いて近年は世界4位。多くの人がコーヒーに親しんでいます。
コーヒーに親しんでいる人が多いということは、カフェインを摂り入れている人が多いともいえるでしょう。
めまいや吐き気、頭痛を引き起こすリスクも
カフェインが入っている飲料は、何もコーヒーだけに限りません。私たち日本人になじみ深い緑茶にもカフェインは入っています。多くのお茶の原料となるチャノキにはカフェインが含まれています。
煎茶や紅茶、ウーロン茶、プーアル茶などはカフェイン入りの飲料です。これらに入っているカフェイン量はコーヒーほどではありませんし、麦茶やルイボスティーなど、カフェインが入っていないお茶もあります。
ですから、「お茶にはカフェインが含まれている」というイメージがない方もいるかもしれませんね。対照的に、エナジードリンクにカフェインが入っていることを知っている人はわりと多いと思います。
カフェイン量を売りにする商品もあり、目にする機会もあるでしょう。カフェインはたしかにパフォーマンスを高める作用があります。しかしその一方で、使い方を誤ると影響は小さくありません。
たとえば、めまいや吐き気、心拍数の増加、下痢、不眠、ふるえ、頭痛などを引き起こすリスクもあります。「むやみやたらにカフェインをたくさん摂る」というのは考えものです。
健康を損ねるおそれがあるため、消費者庁も注意を促しています。エナジードリンクについては、カフェインだけでなく相当量含まれる糖分も注意しておきたいポイントです。

