リスク回避に適切なカフェイン量を知る

2024年に行われたアンケートによると、エナジードリンクは、特に若い男性に好まれているようです。このアンケートによると飲用者の3割強が「味が好き」という理由で手に取っているそうです。

清涼飲料水の棚に置かれているものもあるため、10代でも手に取りやすいことも一因かもしれません。ただこうした場合、他の飲料やゼリー飲料と同じような栄養補給の一環として飲んでいる方もいるように思います。

しかし、これらの栄養補給系の飲料は糖分を補給することで、脳にエネルギーを送るものであり、カフェイン飲料とは体に効くメカニズムがまったく違うのです。他にもコーラや栄養ドリンク、チョコレートなどなど。

コンビニやスーパーの棚にはカフェイン入りのものがたくさん並んでいます。そのすべての食品パッケージにカフェイン量が明記されているわけではありません。カフェイン量の表示は義務ではないからです。

そのため実は知らないうちに多くのカフェインを摂り入れている方もいるはずです。毎日たくさんのカフェインを摂り続けていると、だんだんと耐性がついてきます。眠気覚ましや疲れの軽減の作用は弱まります。

それをどうにかしようとカフェイン量を増やし続ければ、依存や中毒の症状が起きないとも限りません。リスクを避けるためにも、適切なカフェイン量を知っておく必要があります。

エナジードリンクと疲れたビジネスマン
写真=iStock.com/Yuto photographer
※写真はイメージです

とっくにカフェイン中毒になっているおそれも

カフェインを摂り入れる上で意識したいポイントは量だけではありません。摂り入れるタイミングもとても大事です。よく、こんなことを聞きませんか。

「コーヒーを飲みすぎると夜眠れなくなる」個人差はありますが、カフェインの効果が半減するには4時間ほどかかります。

そのため夕食後にコーヒーを飲んだりすると、覚醒効果が就寝時まで残って、寝たいのに眠れなくなる可能性があります。当たり前ですが、睡眠が不十分だと翌日のパフォーマンスに響きます。

プレゼン前日にがんばって徹夜で会議資料を作っても、寝不足のために肝心のプレゼンテーションに影響が出ては、意味がありませんよね。

あるいは、その眠気や疲れをなくすためにまたカフェインを摂る人もいるかもしれません。こうなると摂取量も増えてくることは想像しやすいと思います。

講義などで、私がこのように話すと「毎日コーヒーをたくさん飲んでいますが眠れますよ」と言う方もいます。彼らは代謝が速いタイプなのかもしれません。

けれど、もしかしたらもうとっくにカフェイン中毒になっているおそれもあるのです。つまり、耐性がついているために効いていないだけ。

もしあなたに不眠症状などが出始めているなら、飲み方を見直したほうがいいでしょう。そもそも今は「残業中の眠気覚ましにコーヒーを飲んでもうひと踏ん張り」という時代ではありません。