住んでいる場所と建物で幸福度は変わる
近年は幸福度の研究が進んでおり、筆者もいくつかの論文にまとめているが、例えば「高齢者の主観的幸福度の構造分析」では、住んでいる場所への満足度と住んでいる建物への満足度は比較的大きな影響があることが示されている。
30歳未満の人を対象に追加の分析を行ってみると、年齢が上昇するに従って住んでいる場所よりも建物への満足度のほうが幸福度に与える影響が大きくなる傾向があることが分かる。
逆に言えば、若い時は住んでいる部屋よりも住んでいる場所を優先することも一つの選択肢だということだ。
外向的で飲みに行くのが好きな人、仕事にかなりの時間を割きたい人、というように、本人の性格や志向にもよるだろうが、都心まで1時間くらいかかるような場所で少し広めの部屋に住むか、都心まで30分くらいの場所で少し狭い部屋に住むか、という選択があるわけだ。
そしてその選択肢は、意外とたくさんある。新しい暮らしを楽しんでほしい。

