5~6万円台の古いワンルームマンションは意外とある

この沿線ランキングをもとに住む場所を考える時に重要なのは家賃相場だ。家賃相場はSUUMOやLIFULL、アットホームといったポータルサイトで調べることができる。

例えば、沿線ランキング総合2位の東急東横線(代官山~多摩川)の自由が丘駅の家賃相場は、SUUMO:9.6万円(ワンルーム)、LIFULL:13.18万(ワンルーム・1K・1DK)、アットホーム:8.96万(ワンルームと1K)となっており、各社でかなり違う。

実際に例えばSUUMOで自由が丘のワンルーム・1K、駅徒歩10分以内で物件を調べてみると、以下のような物件が見つかる。

・自由が丘駅徒歩8分 15平米 築43年 5.8万円 ワンルーム
・自由が丘駅徒歩8分 16.2平米 築36年 6万円 ワンルーム
・自由が丘駅徒歩8分 25.3平米 新築 15.5万円 1K
・自由が丘駅徒歩8分 25.3平米 新築 15.7万円 1K

ここから分かることは、家賃相場はあくまで平均の話に過ぎない、ということだ。この4件の家賃には管理費・共益費が含まれており、平均家賃は、10.75万円となる。

もちろん、築40年のトイレとバスが一体になったユニットバスで15平米と狭い部屋と、バス・トイレが別でキッチンと居室が分かれている25平米の部屋では住みここちは全然違う。

しかし、初めての一人暮らしであれば、築40年の15平米でもそれなりに暮らせるはずだ。

こうした5~6万円台の古いワンルームマンションは意外にあって、沿線ランキング1位の目黒線の目黒から2駅目の武蔵小山駅や、沿線ランキング6位の東急田園都市線で渋谷から2駅目の三軒茶屋駅でも見つけることができる。

部屋に置かれた段ボール箱
写真=iStock.com/byryo
※写真はイメージです

できるだけ多くの街を歩くこと

日本は海外に比べて、地域の特徴がわかりにくい。海外では、人種や所得によって居住地が分断されていることが多く、街を訪れれば、その街の特徴を比較的容易に把握することができる。

一方、日本では外国人比率がまだ低いこと、外国人の集住地域がまだ限られることから、どこの街を訪れても違いが分かりにくい。

しかし、注意深く観察してみると、街を走る自転車のほとんどが電動アシストの街もあれば、電動アシストがほとんどない街もある。駅前に喫煙スペースがある街もあれば無い街もある。そして街を歩く人たちの服装や雰囲気もかなり違う。

街の構造にしても、幹線道路が近い街もあれば、私鉄のこぢんまりした駅前に商店街が広がる街もあれば、地下鉄から地上に出るとタワマンが林立している街もある。

そうした街の空気感を体感したなかで、一番気分の良い街を選ぶのもオススメだ。

そして、もう一つ大事なことは、自分と同じような人だと感じる人が多いかどうかがある。多様性が大事だと言われる世の中だが、こと住む場所については住民の均質性が高い方が、住みここちの評価が高い傾向にあることも分かっている。