台湾有事は日本の有事といえる

沖縄県の与那国島から110キロメートルしか離れていない台湾が侵攻されれば、地理的な近さからいっても日本にとって深刻な事態になるのは明白です。それだけにとどまらず中長期的な国防の観点からも、台湾有事は日本の有事であるといえます。

田中孝幸『世界を解き明かす地政学』(日本経済新聞出版)
田中孝幸『世界を解き明かす地政学』(日本経済新聞出版)

戦後の日本の歴代の首相や外務省幹部も、台湾有事は日本の有事につながるという認識を持ってきました。1972年の日中国交正常化時から、台湾問題では日本は中国と異なる立場を示してきました。

ただ、中国の脅威が現在よりも大きくなかったことや日中戦争での負い目もあり、台湾問題で中国を刺激する発信を避けてきた経緯があります。11月の高市首相の台湾問題での国会答弁は不用意だったとの批判も出ました。

実際、外務省の事務当局にとっても唐突な答弁だったようです。一方で、中国との立場の違いや安全保障上の脅威を直視しない過去のスタンスが適切でなくなっているのは間違いありません。

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