どんどん元気が湧いてくる名言集

そのための方法の一つが自分だけの名言集を作ることである。

私が言葉の持つ力を強く感じるようになったのは、大学3年生のときだった。

当時20歳だった私は、子どもの頃にイメージしていた未来の姿と比べて、大きく外れつつあった。そして、どこか自分が世の中とカチッとはまっていないという鬱屈した想いを抱えていた。

そんなとき、年上のある人と出会ったのだけれども、その方は趣味で名言を収集し、独自の名言集のようなものを作られていた。

名言集なので、やる気の出る言葉、元気の出る言葉、モチベーションが高まる言葉などが、それこそ何百個、何千個と集められていた。

メモ帳にメモを書き留める男性の手
写真=iStock.com/Aleksandra Zhilenkova
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世間知らずだった私は、長い時間をかけ、多大なエネルギーを注いで作られたのであろう、その名言集を「コピーさせて下さい」とお願いしたのだけれども、気の良い人で「いいよいいよ」とすべてをコピーさせてもらえることになった。

それ以降、名言集を繰り返し読むにつれて、どんどん元気が湧いてきて、やがて自分でも同じように言葉を集めるようになっていった。

そのうち名言が身体化され「その気」になる

不思議なもので小説、エッセイ、自伝、詩歌から新聞記事や漫画に至るまで、あらゆるジャンルの活字から集め続けた名言集を読んでいると、「よし、やってやろう」と、その気になってくる。

これはカンフル剤として使えるなと思い、常に持ち歩くようになり、暗記しようと思ったわけでもないのに、気に入った言葉は自然と暗誦できるようにもなっていった。

そのうち、その言葉が身体化され、最初はエナジードリンクを飲んで意図的にやる気を出すような感じだったものが、意図しなくても「その気」になっていく。

「やる気」は浅井戸の水のようなもので、意図的に汲み上げる必要があるし枯渇するが、「その気」は地下水のように枯れることなく持続する。

良い言葉というのは、ありがたいことにあらゆる活字の中に存在している。

それらを拾い集めてまとめ、自分だけの名言集を作ることは、言葉を手に入れる方法としておすすめである。