言語化することの効果は何か。経営者の規格外さんは「脳内の混沌を可視化することは、高い自信と自尊心、そして行動力を保ち続ける基盤となる。頭の中が言語化によって秩序化され、研ぎ澄まされれば、瞬発力、集中力、爆発力が備わり必然的に短期に成果を出せるようになる」という――。
※本稿は、規格外『すべては言葉からはじまる』(実業之日本社)の一部を再編集したものです。
言葉が確固たる道しるべに
「規範とする言葉」を
残しておくと
行動に一貫性が生まれ、
右往左往しなくなる
残しておくと
行動に一貫性が生まれ、
右往左往しなくなる
人は想像以上に流されやすい存在。気分や体調、周囲の環境、SNS上での話題といった要素に、意思決定は容易に左右される。今日の前向きな決断が、翌日には不安に押し流され、真逆の選択を強いられることも珍しくない。
しかし、一度、意思決定の基準を言葉として残しておけば、それが確固たる道しるべとなる。どれほど感情が揺れ動いても、「自分はこの基準で決断すると決めている」と立ち返れる。
つまり、基準を明文化する最大の意義は、行動の一貫性を維持できるようになる点にある。言葉として残した基準は、流されやすい自分に対する、強力な命令文として機能する。
たとえば、「目先の所得アップより、専門性の獲得を優先する」と明記されていれば、一時的な高収入の誘惑に打ち勝てる。また、「投資では儲けることより、破滅しないことを優先する」と腹落ちしていれば、想定外の事態にも慌てずに済む。
こうした「行動の規範とする言葉」がなければ、私たちはそのときの気分で意思決定してしまう。言語化の力に導かれ、衝動的な感情を乗り越えて一貫した行動を取れるようになると、長い目で見て人生にとてつもなく大きな差が生まれる。

