人生を変えるには何を心掛けるといいか。経営者の規格外さんは「絶対に手にしたいという渇望がなければ、どれだけ有用なノウハウや方法論を学んだところで、知的娯楽の域を超えられない。つまり目標設定は、すべてに先んじる」という――。
※本稿は、規格外『すべては言葉からはじまる』(実業之日本社)の一部を再編集したものです。
「時間が経つほどに幸せになる」と定める
人生は「立てた問い」の
方向に向かってしか進まない
方向に向かってしか進まない
問いの力は偉大であり、人生は立てた問いの方向に向かってしか進まない。
私自身、長年にわたり「年齢を重ねるにつれて、人生で一番幸せといえる状態になるにはどうすればよいか」という最上位の問いを問い続けてきた。この問いに対する解を記し続けてきた結果、長い目で見て、たしかに「今が一番幸せ」という方向に人生は進んでいる。
もし「どうすれば金が儲かるか」という部分最適の問いをど真ん中に置くと、全体最適である「幸せ」を壊してしまう可能性がある。家族仲良くという部分最適もまた、金銭的な破綻によって長期的な不幸につながるかもしれない。
幸せを下支えする要素は、往々にしてトレードオフの関係にあるのだ。
こうした多重の矛盾を乗り越えることこそが、幸せの追求といえる。近視眼的な部分最適を追求すれば、人生トータルで不幸になる。ドラッカーが言う通り、「いかに優れた部分最適も全体最適には勝てない」。
ゆえに、これらの矛盾を乗り越える原動力となるのが、最上位の目標に「時間が経つほどに幸せになる」という抽象度の高い問いを定めること。
人生の成功は、この遠大な「最上位目標」をどれほど長く、明確に、力強く握り続けられるかにかかっている。

