運命を切り開くにはどうすればいいか。経営者の規格外さんは「私が20年以上、億単位の営業利益を生み出し続ける会社を経営できるようになったのは、数多くの重要な意思決定の基準を明確な言葉として持つことができたからだ」という――。

※本稿は、規格外『すべては言葉からはじまる』(実業之日本社)の一部を再編集したものです。

タイピングする手
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意思決定の基準を言葉にする

意思決定の基準。

これは本書における重要なキーワードの一つである。

やや硬い言葉だが、要するに、何かを決めたり行動するときに、頭の中で使っている「モノサシ」や「ルール」のことと思ってもらうといい。

これについては後ほど詳しく書くが、この「モノサシ」や「ルール」を明確な言葉として持っているかどうかが、人生を決定づける重要な要素になると私は確信している。

人生は一つのシステムとして捉えられる。そして、人生という大きなシステムの中に、仕事や人間関係、時間(タイムマネジメント)、健康、家族といった、人生を支えるための様々な、いわばサブシステムのようなものがある。

そして、それらのサブシステムをより良いものに更新していくことで、人生という大きなシステムを、目指す姿に近づけていけるようになる。

先ほどの「貢献」というドラッカーの言葉を、私が仕事における意思決定の基準とすることで人生が好転し始めたというのは一つの例であるが、同様に、それぞれのシステムにおける基準を明確に言語化していくこと。

それが、より良い人生を手に入れるためには欠かせない。

もう一つだけ例を挙げると、私は「貢献」の他に「仕事と作業の違い」を明確に言語化し、それを重要な基準としている。

これは私が20年以上、経営者として生きてきた中で、強く意識してきた基準でもある。

・仕事:一度やれば、永続的に価値を生み続けるもの。今日かけた労力が明日も来月も、さらには10年後にもリターンをもたらし、良い影響を及ぼし続ける営み。
・作業:その場限りで消えていくもの。一度やったら跡形も残らず、翌日にはゼロに戻ってしまう営み。

たとえば、一般的なメール返信は作業といえる。ほとんどのメールは、いくら丁寧に返しても、その瞬間に意味はあっても、翌日には同じ労力をまた注ぎ込まなければならず、積み上がらない種類のものだから。