日本中の期待を背負って、応えた26歳

2013年6月4日の夜、サッカーの14年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会アジア地区最終予選で、日本代表はオーストラリア代表と対戦し、後半ロスタイムに本田圭佑選手がペナルティキック(PK)を決めて相手に追いつき1対1で引き分けた。そのとき、勝ち点14となった日本は、Bグループの2位以内を決め、5大会連続5度目のW杯出場切符をつかんだのである。

私はあまりスポーツ観戦をしないし、またその日は火曜日だったので、大学でゼミがあり、通常19時ぐらいまで続くので、本来であれば、試合を見ることができないはずである。だが、この日は、学生たちの「先生、今日は5時半でやめてください!」というリクエストに応じて授業を早めに終えたため、私自身も家でこの試合の後半を見ることになった。