オールドメディアvs.ネットメディア

先の分析では性別、年代別での分析を行いました。メディア利用についても層別の違いはみられるのですが、先の分析に比べるとその違いはさほど大きいものではなかったため、層を分けずに分析した結果を右派市民・左派市民ともに示しています(図表1)。空欄になっているところは、全体との差があまりみられませんでした。

【図表1】メディア利用(「よく使う」割合)
空欄は、全体との有意な差が認められなかった。(出典=『「右派市民」と日本政治 愛国・排外・反リベラルの論理』)

先に、左派市民について簡単に確認しましょう。左派市民は、新聞、本・雑誌によって情報を入手する傾向がみられます。新聞は非‐愛国主義者と親左主義者で際立って活用されていることがわかります。本・雑誌は左派市民のすべてのタイプで活用されていて、彼らは活字メディアに親しむ「知識階級」だといえるでしょう。

一方、左派市民はテレビを忌避する傾向があります。テレビを観ないというわけでもないでしょうが、政治や社会の問題を考えるにあたってはあまり有用でないと考えているようです(もちろん、テレビを観ないことによって左派的な志向が極まっていくという逆の因果で解釈することも可能です)。