材料がなければ、何も考えることができない

では、そもそも「思考」とは何か。そこから「思考」してみましょう。「いま考え中です」といっている人の頭の中で何が起きているのかは、外から見てもわかりません。いや、おそらく本人にさえ、よくわかっていないでしょう。

僕たちは、自分の脳の中で物事を考えます。他人の脳で考えることはできないので、自分の脳内にあるものを使って考えるしかありません。

ですから、自分の脳にそのための材料がなければ、何も考えることができないでしょう。数学の試験を思い出せばわかるように、何らかの問いが与えられると、僕たちはこれまで自分の脳に蓄えてきた知識や情報を引き出し、アレとコレとを組み合わせることで、答えを出そうとします。