※本稿は、西岡壱誠(著)、じゅそうけん(監修)『知らないと合格できない 令和の受験のフツウ』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
「親の理解がない」と、不合格になる時代
令和の時代の受験事情は、昭和や平成の時代とは本当に大きく変化し、また変化し続けてもいます。総合型選抜入試による受験も増えた令和の大学受験の中では、親の不理解によって子供が大学に不合格になってしまうケースが後を絶ちません。今回は、令和特有の受験事情を紹介します。
最近の大学入試において受験生が不合格になるパターンの1つに、「親の不理解」というものがあります。
当たり前ですが、99.99%の親は子供の受験における合格を祈っていることでしょう。合格してほしいと思って食事を作り、合格してほしいと思って学校や塾に子供を送り出し、合格してほしいと思って声を掛ける。これらは普通のことですが、この令和の時代には親が受験についての知識が少なく令和の受験に対して不理解なことがあるせいで不合格になってしまうようなケースが、かなり多くなっているのです。
なぜそんなことが発生するのか。それを説明するために、1つのケースを紹介します。
「バスケ部所属」は将来のためになるか否か
Q あなたがAくんの親なら、どちらを選びますか?
1.Aくんにバスケ部を辞めさせる
2.Aくんにバスケ部を続けさせる
多くの親御さんにこの質問を投げかけると、この状況では「1」の方がよいのではないかと答える人が少なくありません。理由はシンプルで、「バスケを続けたって将来のためにはならないが、勉強は将来のためになる。だから、多少子供に恨まれてでも辞めさせるのが親の役割ではないか」と考えるから、とのことです。
しかし、多くの受験生を指導する先生方や令和の受験に詳しい塾講師の方にお話を聞くと、この場合に「1」を選ぶのはむしろ危険だという見解を持っている場合が多いです。
その理由は2つです。1つ目は、親が無理に介入して部活を辞めさせること自体が、子供の主体性を奪い、親子関係に亀裂を生む危険があるからです。本人の意思がないまま活動を打ち切られることで、勉強に専念するどころか、反発や無気力を招き、逆効果になることが多いということです。これは普通に多くの人が思い付くことだと思います。

