企業が成長できるかどうかを握るのは、トップの社長だ。ラーニングエッジ代表の清水康一朗さんは「もともとは優秀なリーダーでも、組織が大きくなるにつれて『ダメ社長』化するケースは少なくない」という――。
※ 本稿ではプライバシー保護のため、氏名は仮名としています。
全部うまくいかない、その原因は「社長」
企業の成長を妨げる「ダメ社長」。社員のやる気を奪うトップの特徴や、また会社をダメにしてしまう社長はどんな人物か……。
その実態と共通点を、実際にお問合せいただいた具体事例からお伝えします。
今回、ご相談があったお客さまのクライアント会社のお話です。
東京都内に本社を構える業務システム開発会社。従業員数は150名ほど。創業12年目を迎え、第二創業期として事業拡大が期待されていた――はずでした。
しかしここ数年、離職者数が急増し、評価制度への不満が噴出。プロジェクトの遅延が常態化し、成長曲線も鈍化していきました。その背景には、社員のほぼ全員が“口には出さないが共通して抱いている確信”がありました。
「うちは社長が問題だ」
同社の代表取締役、大橋泰三さん(55歳・男性)。創業当時はカリスマ的な行動力で社員を引っ張り、仕事には人一倍厳しくも、頼れるリーダーでした。しかし会社が大きくなるにつれ、そのリーダーシップスタイルは徐々に組織の成長を妨げる方向へと変わっていきました。
では実際に、社内で実際に起きたエピソードを交えながら、“ダメ社長”の共通点を見ていきましょう。

