社員が自分自身で仕事へのモチベーションを高めてくれたらどんなによいだろう。そのような強い組織をつくる仕組みが「ビジョンマネジメント」である。指示待ち社員や、当事者意識の低い社員も自ら動き出すしかけを3つのステップで見てみよう。

大企業の社員ほど、自分が役立っている実感が少ない

企業の安定した成長や発展、業績向上に不可欠な要素として、社員のワークモチベーションがある。しかし、近年「社員のやる気が感じられない」という相談が大企業から多数寄せられるようになった。

その原因は、会社の存在意義や自分の仕事の価値を見出せないためだ。弊社が実施している社員満足度調査によると、大企業ほど「その会社に属すことで自分が社会にどう役立っているのかイメージできない」という社員が多数を占めることが明らかになった。

本来なら中小企業より大企業のほうが、仕事を通じて社会に与える影響は大きいはずだ。しかし、社員にとっては、その実感が薄いようなのだ。実際に、大企業に勤める社員は、現在の会社に属していることについては誇りを持っている。だが、目の前の仕事にやりがいを感じられないという人が多くなっているのである。