BOOK GUIDE:意思決定 組織の命運を決する4軸を深める10冊
本選書では、まずサイモンやカーネマン、セイラーらの研究を通じ、人間の認知限界や行動特性から意思決定の深層を理解する視座を提示しました。
慶應義塾大学総合政策学部教授。経営学博士(オックスフォード大学)。マッキンゼー、立命館大学経営学部等を経て、現職。数社の社外役員・顧問およびオックスフォード大学サイードビジネススクールのアソシエイトフェローを兼務。
次に、アリソンの古典や企業の失敗事例を題材に、実際の現場で意思決定がどのように行われ、いかに誤りを犯すかを追体験できる書を加えています。
さらに経営理論を体系的にまとめた入山氏、そして私自身の著書を通じて経営学の理論的基盤を整理し、意思決定を理論の枠組みからも照射しました。
最後に、地球と日本の未来を多様な視点から取り扱った著作を取り上げ、未来構想に関わる複雑な意思決定を行うための視座を例示しました。
これら10冊は、歴史的名著から現代的な実務書、そして未来を見据えた思索までを包含し、読者が意思決定の本質を多面的に考えるための軸を提供するものです。経営者にとって意思決定は避けられない営みであり、その質が組織の命運を決します。本書群が、意思決定の「深層理解」「現実の実感」「理論的整理」「未来への洞察」を通じて、より優れた意思決定への一助となることを願っています。
限定合理性の概念を提示し、人間の意思決定が完全な合理性ではなく「満足化」によって行われることを明らかにした経営学の古典。組織における意思決定プロセスの本質を理解するうえで必読の書。
早稲田大学の人気講義を書籍化。ビジネスにおける意思決定の実践的フレームワークを体系的に解説。仮説思考、論点思考など、コンサルティングの現場で培われた意思決定の技術を学べる実践書。
BCG日本代表を務めた著者が、実際の企業事例から意思決定の失敗パターンを分析。認知バイアス、組織の慣性、戦略の罠など、失敗の本質的要因を明らかにし、より良い意思決定への道筋を示す。
キューバ危機を3つの分析モデル(合理的行為者、組織過程、政府内政治)から検証した政治学の名著。複雑な組織における意思決定が単純な合理性では説明できないことを実証的に示す。
経営戦略の学術的理論と、実務における実践知の間に横たわる溝を埋めるべく、戦略論の歴史的系譜を辿り、基礎的な理論を整理。経営戦略検討に必要な基礎的知見を体系的に理解できる。
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