人生を切り拓くには、さまざまなフィールドの知識をもっていることが武器になる。原点を復習するバイブルから最先端を学べる解説書まで。5人のプロフェッショナルが「思考の軸」を創るきっかけを解説する――。
『荒野に果実が実るまで』『会社という迷宮』『量子超越』の表紙
撮影=増田岳二

経済・お金 人が幸せに生きるためのしくみを学ぶ10冊

お金や経済という言葉を聞くと、多くの人は「数字」や「効率」を思い浮かべるかもしれません。しかし、経済とは本来、人が幸せに生きるための『しくみ』であり、『分かち合いのデザイン』だと思っています。資本主義の行き詰まりが叫ばれる今こそ、効率や成長だけでは測れない価値を見つめ直す必要があります。

ご紹介した本には、人間らしい経済の在り方を考えるヒントが詰まっています。

アフガニスタンで井戸を掘った中村哲さんの「目的を貫く力」。

辻信一さんの「ムダの中にある豊かさ」。

100年企業を研究したアレックス・ヒル氏の「次世代のための意思決定」。

田口一成(たぐち・かずなり)ボーダレス・ジャパンCEO兼NPO法人ボーダレス・ファウンデーション代表理事。福岡県出身。早稲田大学商学部卒業。ミスミグループ本社に入社。その後独立し、ボーダレス・ジャパンを創業。国内外で50以上のソーシャルビジネスを展開。
田口一成(たぐち・かずなり)
ボーダレス・ジャパンCEO兼NPO法人ボーダレス・ファウンデーション代表理事。福岡県出身。早稲田大学商学部卒業。ミスミグループ本社に入社。その後独立し、ボーダレス・ジャパンを創業。国内外で50以上のソーシャルビジネスを展開。

どの本にも、人間らしい経済を取り戻すためのヒントがありました。数字や効率を追うだけでは見えない「価値」があります。

それは人と人とのつながりや、自然との調和、そして未来への責任です。

お金をどう使うかよりも、何のために使うのか。

経済をどう成長させるかよりも、誰を幸せにするか。

こんな視点から、世界の見え方を変える見立てを立てる。この10冊が、その入り口になることを願っています。