仕事効率を高めるために、今日から始められる習慣は何か。場所とドリンクで仕事モードに入る「アンカリング」を作るといいという。『すぐやる人の小さな習慣』(三笠書房)より紹介しよう――。

※本稿は、大平信孝、大平朝子『すぐやる人の小さな習慣』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

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仕事がマンネリ化したら周囲に「宣言」してみる

仕事のマンネリ化はダラダラ仕事の原因の一つです。いったん業務に慣れると、慣れとともに緊張がなくなり、思い通りに仕事が進まなくなってしまうことがあります。

そんなときは、仕事スイッチをオンにするために、周囲に「自分のやる仕事を宣言する」小さな習慣を試してみてください。

周囲の仲間から受ける圧力のことを「ピア・プレッシャー」といいます。この心理的プレッシャーは、よい影響を及ぼすことも、悪い影響を及ぼすこともあります。

たとえば、自分は仕事が終わっていて定時に帰れる状況でも、他のスタッフが遅くまで残業しているのにつられ、何となく残業してしまったことは、ありませんか?

これは、誰かにはっきり指示されたわけでもないのに「周囲に合わせないといけない」という心理的圧力に、圧倒されてしまったからです。

一方、この小さな習慣では、心理的プレッシャーを前向きに活用します。

「まわりに宣言したから、頑張ろう」「宣言を気にかけてくれたり、期待や応援してくれる人もいるのだから、やってみよう」と思うことで自分に適度なプレッシャーを与えるのです。

フリーランスや在宅勤務の方、社内で宣言するのはハードルが高すぎると感じる方は、SNSで、「仕事やります宣言」をするのもオススメです。

SNSを通じてつながっている人に宣言することで、社内で宣言するのと同じくらい適度なプレッシャーを自分に与えることができます。