仕事がうまくいかないときに、前向きな気持ちを持つにはどうすればいいか。「打率」で考えることで、気持ちをスムーズに切り替えられ、次の仕事につながるという。『すぐやる人の小さな習慣』(三笠書房)より紹介しよう――。
※本稿は、大平信孝、大平朝子『すぐやる人の小さな習慣』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
商談終了時の「最高の笑顔」をイメージ
お客さんが会議室や商談ルームに入ってくる前のちょっとした「待ち時間」、どんなふうにすごしていますか?
ただでさえ、慣れない「アウェイ」な空間にいる上、「これから商談に臨む」というプレッシャーもあります。
「何だかうまくいかなそうだな」「今回は成約できなそうだな」と弱気になると、イヤな感じを引きずったまま、商談を始めることになってしまいます。
そんなときは、商談がうまくいったときの最高の状態をイメージする「小さな習慣」を実践してみてください。比較的イメージしやすいのは、商談終了時の、あなたと相手の「最高の笑顔」です。
人間はやることがないと、考えすぎてしまうことがあります。考えすぎるとマイナス思考になりやすく、弱気になってしまいます。
弱気になると、不安が増幅したり、姿勢が悪くなったり、目線が下がったりして、商談に悪影響を及ぼします。
そこで、あらかじめ「ちょっとした待ち時間」にすることを決めておくと、考えすぎを防ぐことができます。
さらに、あなたと相手の「最高の笑顔」をイメージすると、仮に商談中に、厳しい意見や条件を提示されたとしても、相手の反応に一喜一憂することなく、落ち着いて対応できます。
また、残念ながら今回は商談がまとまらなかったとしても、相手もあなたも「最高の笑顔」で商談を終えられたら、必ず次につながっていきます。
「営業がつらい」「窓口対応がしんどい」と感じるときは、ぜひこの小さな習慣を実践してみてください。

